下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 14 EXPERT COURSE 解答 【症例 LE 70】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction with necrosis









小腸だけ拡張を示し明らかな小腸閉塞の所見であるが,gaslessで,図14以外の全画像で腹水(※)があり,図6〜図9で腸間膜の濃度上昇(▲)を認める.腸間膜の濃度上昇を示している右側小腸を図14から追跡を始めると,Aは図8のTで閉塞し,1は図9の67でbeak sign(↑)を呈して閉塞する.少し離れているが,単純閉塞の小腸は図11のaから始まり,図6のt となり,図8と図9のSBは虚脱した小腸で,closed loopが証明された.穿刺で血性腹水を認め手術となった.壁は良好に造影されていると思われたが,約60cmの回腸が回腸どおしの癒着で生じた間隙に入り込み絞扼され壊死に陥っていた(図Aと図B).












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ7 【症例 EE 31〜35】

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